きりんそう (麒麟草) 

学名  Phedimus aizoon var. floribundus (Sedum aizoon var. floribundum, Aizopsis maximowiczii)
日本名  キリンソウ
科名(日本名)  ベンケイソウ科
  日本語別名  
漢名  多花景天(タカケイテン,duōhuā jĭngtiān)
科名(漢名)  景天(ケイテン,jĭngtiān)科
  漢語別名  多花景天三七(タカケイテンサンシチ,duohuajingtiansanqi)、費菜(ヒサイ,feicai)
英名  
2024/03/14 植物多様性センター 
2006/03/04 薬用植物園 2023/03/31 同左 
2010/05/28 神代植物公園
2008/07/18 北大植物園

 キリンソウ属 Phedimus(費菜 fèicài 屬)には、ユーラシアに十数種がある。

  P. aizoon
    ホソバノキリンソウ
(ヤマキリンソウ) var. aizoon(Aizopsis aizoon var.aizoon,
         Sedum aizoon var.aizoon;費菜・景天三七・土三七・見血散)
          『中国本草図録』Ⅶ/3138・『中国雑草原色図鑑』87
    var. angustifolius(狹葉費菜・狹葉垂盆草) 『中国本草図録』Ⅴ/2126
         
吉林・黒龍江・内蒙古・河北・陝甘・山東産
    キリンソウ var. floribundus(Sedum aizoon var.floribundum,
         Sedum aizoon subsp.maximowiczii, Aizopsis maximowiczii;
         多花景天・多花景天三七)
    var. glabrifolius(乳毛景天三七)『全国中草葯匯編』上/829
    オオバキリンソウ var. latifolius(Sedum aizoon var.latifolium, S.aizoon
         var.austromanshuricum;寛葉費菜)
 『中国本草図録』Ⅸ/4148
         
朝鮮・河北・東北・山東産
    var. scaber
河北・内蒙古・西北産
  エゾノキリンソウ P. kamtschaticus(Sedum kamtschaticum, S.kurilense,
         S.aizoon subsp.kamtschaticum, Aizopsis kamtschatica;
         堪察加费菜 kānchájiā fèicài・横根費菜・金不換) 『中国本草図録』Ⅲ/1157
         
北海道・河北・山西・内蒙古・吉林・千島・カムチャツカ産 
  P. odontophyllus(Sedum odontophyllum;齒葉費菜・紅胡豆七)
         
四川・ネパール産 『全国中草葯匯編』下/277
  ヒメキリンソウ P. sikokianus(Sedum sikokianum, Aizopsis sikokiana)
         
四国産 絶滅危惧IB類(EN,環境省RedList2020) 
   
 ベンケイソウ科 Crassulaceae(景天 jĭngtiān 科)の植物については、ベンケイソウ科を見よ。
 「和名麒麟草ハ何ノ意乎予之ヲ解セズ」(『牧野日本植物図鑑』)。朝鮮名も麒麟草。
 北海道・本州・四国・九州・朝鮮・四川・樺太・カムチャツカに分布。
 日本では、江戸時代から栽培。
 中国では、全草・莖・根を薬用にする。 『全国中草葯匯編』上/827-829
 『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、「麒麟草 初中。花黄色、小りん」と。

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